2021-10-16
こんにちは。
栄養士、ダイエットカウンセラーの秋吉 香里です。
ダイエットには色々な種類があります。ジムやエステに行ったり、サプリを飲んだりするお金をかけるダイエットもあれば、食事改善と自宅でトレーニングなどお金をかけなくてもできるダイエットもあります。
年齢とともに痩せにくくなると「何をやっても痩せない」と感じる人は多く、「お金をかけててでもどうにか痩せたいけど、本音を言えばお金をかけたくない」と思っている方も多いのではないでしょうか?
お金をかけずにダイエットは可能です。むしろ正しいダイエットは食費を中心とした節約につながります。
健康的に動ける身体になることで、将来の医療費がかからりませんし、元気でいられるので、仕事のパフォーマンスも上がります。
移動手段にお金をかけなくなったり、その他もろもろの雑費も減ることが多いのです。
浮いたお金で、ネイルやリラクゼーションや洋服などに使えたら、嬉しいですよね!
サプリやダイエット器具を買っても痩せなかったり、途中続かなかったり頑張っている割には結果が見えないという経験はありませんか?
ダイエットの原理はシンプルで摂取カロリー<消費カロリーです。
いくらサプリやダイエット器具を使ったとしても、消費カロリーと摂取カロリーのバランスが痩せるものになっていなければ、痩せることは難しいですし、例え痩せても、一時的であったり、運動をやめたり、サプリを飲むのをやめたらまた元の状態に戻ってしまいます。
サプリは補うものですので、土台の食事が乱れたままでは、泥水の中で高級洗剤を使っているようなもの。体の中身はいっこうに綺麗にはならないのです。
食事を見直すために、「体に良い食材を買うと食費が高くなりませんか?」と言われることもありますが、実はその逆で、食費が安くなることのがほとんどなのです。
例えば、ある方の実例ですが、時短のために混ぜるだけで作れる液体のたれやお菓子に使っていたお金を辞めてキノコや海藻などいつも買っていない食材を買っていて、結果として食費が3万ほど浮いたそうです。
混ぜるだけのものやドレッシング、〇〇のタレには、お菓子級の糖質が使われていたり、添加物も多く代謝を落とす原因の一つにもなっています。
カロリーゼロは実はゼロじゃなかったり、面倒だからと飲んでいる野菜ジュースにも、実はたくさんの糖質が含まれているのです。
他にも、良かれと思って飲んでいるプロテインは、運動量が少ない状態でとりすぎてしまえば、必要以上に摂取糖質量が増えて、消費と摂取カロリーのバランスが崩れ、かえって太りやすい要因になっていることも多いです。
【痩せない原因】
痩せない原因は人それぞれではありますが、食事から見る主な原因は以下の場合が多いです。
●摂取カロリーと消費カロリーのバランスが悪い
●糖質、糖質✖️脂質の組み合わせのメニューが多い
●うっかり食べなどが原因で、知らず知らずのうちに摂取カロリーがかさんでしまっている
お金をかけずにダイエットする方法
では、お金をかけずにダイエットするための、具体的で簡単に始められる方法についてみていきましょう。
1、バランスよく食べる
2、ながらで運動
3、10時間から12時間の空腹時間を確保する
4、睡眠時間たっぷり
5、よく噛んで唾液を出す
1. バランスよく食べる
簡単に言えばスーパーでカゴに入れる食材を変える事。具体的な例として下記の4つに注意してみましょう。
●原型のわかるもの(ハムやソーセージより肉など)にする
●調味料を本格調味料にする
●お菓子は買うと我慢をすることになるので買い置きをしない。(食べたいときに食べれる量だけ買う)
●お菓子の代わりにきのこや海藻、野菜にする
時間は大切なので、なるべく野菜も切らなくても済むちぎって食べられる野菜にするなど時短の工夫も視野に入れましょう。
2. ながらで運動
毎日忙しい中で、わざわざ運動の時間を作るのは大変ですよね。
だからこそ、ながらでできることを少しだけでも続ける事を意識してみましょう。
例えば駅まで歩いたり、歯を磨きながらスクワットをしたり、キッチンでお料理をしながらつま先立ちなど、すでに習慣化していることや、毎日することにプラスすると忘れないので運動を続けるコツでもあります。
ストイックな運動はしなくてもOKです。まずはゆるゆると脚の大きな筋肉を動かす動作を意識するだけでも十分です。
可能であればお風呂の湯船につかってゆっくりほぐすとゆるんで自律神経も整うので試してみてください。
3. 10時間から12時間の空腹時間を確保する
「長い時間空腹に耐えられない。」そう思った方もいるかもしれませんが、夜寝る時間も含めての10ー12時間の空腹ならいかがでしょうか?
夜ご飯を食べてから、翌朝のご飯までの間が10時間から12時間確保できると細胞の若返りを促進できます。
これは若返り効果のある 「オートファジー」という現象が一時的な飢餓状態で行われるから。
飢餓を感じた細胞が、自分の老廃物や機能しなくなった部分をエネルギーに変えるという原理で、10〜12時間の空腹状態を作ることで、細胞自身の力で細胞を若返らせることができるということです。
人間の身体のしくみってすごいですよね。
この空腹時間は、睡眠時間を利用して行けば比較的ラクにできるのではないでしょうか。
夕食から翌日の朝食までの間を、10時間から12時間空けることで半日断食の状態になり、この機能を利用することができます。
わざわざ昼間に食べないという我慢をしなくても夜から朝にかけて胃を休めて空腹状態を作ることが可能なのです。
4. 睡眠時間をとる
睡眠時間が4時間以下の人は、7時間寝る人に比べて73%太りやすくなるという結果が出ています。(アメリカコロンビア大学の研究結果より)
寝ている間には、脂肪が燃える「成長ホルモン」が分泌されますが、それが働き始めるのが寝てから3時間以上たってから。
最低でも6時間くらいは、睡眠時間を確保できるとダイエット的には効果的です。
5. よく噛むこと
早食いをすると、脳に伝わる満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまう原因につながります。
ゆっくりよく噛んで唾液を出して食べることで消化力も高まり、結果脂肪燃焼も促進したり、リラックス効果や小顔効果もあります。
痩せない原因は摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスの悪さや、食事リズムバラバラ、人工甘味料を摂取、脂肪が使われない生活習慣などなど、食べる量だけではなく生活習慣、食習慣など習慣もセットで見直すと変化は速いです。
生活習慣や食習慣を見直さなければ、永遠と痩せないばかりか、ダイエットループから抜け出せずお金も時間もかかってしまうのではないでしょうか。
今回ご紹介した5つの方法の、全てを一気に取り組むのは難しいと感じるかもしれません。そんな時は、どれか1つ一番ハードルが低いと思えるところからでも是非始めてみてくださいね。
一気に始めると続かないことが多いので、ベビーステップがおすすめです。小さな一歩から是非動きだしてみてください。
食生活や生活習慣を、できる事から少しずつ変えていくことで身体の内側から変化していきます。
サプリなどにお金をかける前にまずは習慣の見直しから自分を整えていけるといいですよね。
栄養士/ダイエットカウンセラー
秋吉 香里